有機ゲルマニウム食品や植物と効果
自然界には私たちの身体に思わぬ恩恵をもたらしてくれる植物が存在します。
例えば普段食事の中に利用するニンニクは強壮食物として知られますが、自然界の良さを存分に活かそうとしている1つが漢方といえるのではないでしょうか。
その自然界に生息する植物にも漢方にも長年にわたり重宝されてきた共通する成分の1つにゲルマニウムが挙げられます。
食物とゲルマニウム
地質学的にゲルマニウムの元素は地殻にうすく広がり、イギリスの専門家の分析の発表では陸に存在するだけでなく、海水や海藻、貝類、魚類にも微量ではあるもののゲルマニウムが含まれることが確認されています。
ただ漢方などで強壮成分として重宝されるものとそうでないものの違いの1つがゲルマニウムをどの程度含有するかでも異なることが下記からもわかります。
先ほど例に挙げた強壮のイメージがあるニンニクでは754ppm(ppmは百万分の一)ものゲルマニウムが含まれるようです。
強壮のイメージでいうと高麗人参では地域や年数によっても異なるようですが島根県産のサンプルからは250ppm、信州産では320ppmのゲルマニウムが確認されています。
食物中の成分が1ppm以上含まれていると生体に影響を与えるレベルであるといわれることからも、その元素の存在は私たちの身体に十分に効果として影響すると考えられます。
植物や漢方とゲルマニウム
日本でも世界的にもゲルマニウムというと半導体のイメージが強いように思いますが、半導体以外でも体内に取り入れる有機ゲルマニウムの研究に人生を捧げられた故浅井一彦博士の調査の中に植物や漢方にどの程度ゲルマニウムを含むかを調べたものが下記のように掲載されていました。
アロエの葉 77ppm(以下全てppm)
コンフリー 152
クロレラ 76
ニンニク 754
キノリ 255
ウド 72
カワラ茸 20
花粉入り蜂蜜 6
さるのこしかけ 880ppm
紫根 88
高麗人参(島根産) 250
高麗人参(信州産) 320
山豆根 257
クコの実 124
鳩麦の種子 50
麦の花 239
当然ながら自然界のものは成分には個体差があるために一定ではないことがいえますが、上記のような重宝されるあるいは貴重といわれるものの中にはゲルマニウムが多く含有されていることがわかります。
また海水の話しがありましたが、フランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈にはルルドの奇跡の水あるいは泉で親しまれる地域の水にもゲルマニウムの含有量が非常に高いことで知られます。
ルルドの奇跡の水が世界で知られるようになったのはスコットランドの医学界でそう呼ばれるようになり、1971年8月9日に発行されたアメリカのニューズウィークで腎臓がんから頭蓋骨にがんが転移した三歳の女の子の腫瘍がルルドの泉を訪れたことがきっかけで消えたことなどが紹介され、書籍や映画でストーリー化されて知られるまでになったとされています。
有機ゲルマニウムのような成分も含め、ベストセラーになったアレキシス・カレル氏の「人間この未知なるもの」が示すように、まだまだ私たちの知識では相当計り知れないことが多く存在しているといえます。
参照:
「食の科学」12〜16号
「有機ゲルマニウムの奇跡」
ゲルマニウムについて