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ポリフェノールや抗酸化物質と食品と栄養素

2015年05月22日

ポリフェノール

アメリカではアサイーボウルやレスベラトロールブドウ種子エキスのようなポリフェノールを豊富に含む果物の人気が数年前から高い状態が続き、日本でも人気の流れの影響を受けたスムージーやジュース、デザートなどが登場しています。

人気の理由の1つはオバマ大統領の夫人であるミシェル氏が問題化している多くの子供たちの肥満を減らして、糖類や添加物などを沢山含むスナック菓子やジュースの代わりにもっと健康的な食べ物や飲み物を推奨する立役者となり、各地で活動を行っていることの影響が大きいとされています。

アメリカでは大人にある程度限定されていた肥満が徐々に若年化し、近年では子供たちの肥満度が健康を脅かし、医療費の高騰に影響を与えていることが問題視されています。

また、大人ではここ10年程度でのウエストの平均が3cm程度大きくなったことも話題となり、がんから奪った国民の死因の一位を心臓病が占めるようになって20年以上になっています。

ミシェル婦人や他の組織の働きかけの甲斐もあって、多くの公立学校では、当たり前のように売られていたスナック菓子や糖分を沢山含んだ炭酸医療やジュースに代わって、本当に健康的かどうかは別としてパッケージに人工的に添加された油のトランス脂肪酸を使用しない0トランスファットや、グルテンを使用しない意味のグルテンフリー、それに活性酸素の吸収能力を数値化して表記するオラック値の表示、カロリー数の表示を大きく目立つようにした規制などが功を奏ているといえるように思います。

 

アンチオキシダントやポリフェノールとオラック値:
日本でもトランス脂肪酸や小麦に含まれるグルテンについては知る人も増えていると思いますが、オラック値(英語表記ではOrac)はまだ知られていない方も多いので説明をすると、アンチオキシダントやアンチエイジングの言葉に連想されるような果物や野菜に含まれる抗酸化物質のポリフェノールやファイトケミカルが持つ能力を数値化したものがオラック値です。

例えば抗酸化物質のポリフェノールを多く含む食品のパッケージには、そのオラック値の数値は高い単位で表示されることとなり、パッケージにその数値を目立つように記載することで、高い活性酸素の吸収能力を示すその食品を選びやすくするというものです。

ポリフェノール以外にもオラック値を高めるものとして抗酸化物質のカテキンフラボノイドや抗酸化栄養素で知られるビタミンEなどが挙げられています。

これらは実は伝統的な和食に多く含まれるもので、カテキンであれば周知のとおり緑茶に含まれますし、ビタミンEは納豆や豆腐などの豆類に含まれています。

フラボノイドは日本の果物にも含まれ、例えばブドウ種子エキスやグレープシードエキスはぶどうに、アップルペクチンはリンゴの皮に、ケルセチンも果物に含まれ、ルチンは蕎麦などの食品にも含まれます。

日本では若年層の肥満よりも痩せすぎの方が指摘されることも多く、どちらかというと骨に代表されるカルシウムビタミンD不足などの懸念の方が今後は出てくる可能性があり、若年層の女性の平均摂取カロリーは1600kcal代という低い数値も公表されていることや、国民一人あたりの生鮮果物や野菜の摂取量が20年近く減り続けていることの影響の方が懸念されることはあるものの、肥満対策の言葉はあまり関係ないのかもしれません。

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