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がんにならない有効な食事療法

2015年10月23日
食事と予防

食事と予防

 

西台クリニックの済陽高穂(わたようたかほ)先生をお招きし、「がんにならないための食べ方・がんになったら有効な食事療法」について、主にがん予防の食事や実際にがんになられた方々に対して済陽先生指導の食事栄養量法の実践についてお話し頂きました。

 

日本では2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで命を落とす時代を迎えており、2014年の厚生労働省の統計では、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がんの順で死亡統計には掲載されています。

 

1960年頃からがんが現在も増え続ける日本とは逆に、欧米先進諸国では1990年頃からがんが原因の死亡は減り続けていますが、何がその差になっているのかをわかりやすく済陽先生にご説明いただけました。

 

済陽先生のお話しでは、それらの国々でがんが減っている大きな理由として、1997年にアメリカで発表されたマクガバン・レポートの影響が大きいと指摘されていました。

 

米国政府が発表したマクガバン・レポートの3つの大きな柱:

1. 現代病の主因は食事であり、薬では治らないことからも食事の変更が必須。

2. 野菜をはじめとする食べ物が基本で、生成食品や加工食品でビタミンやミネラル不足。

3. 医療界は栄養学を虫してきたことから、医科栄養学の教育推進が必要。

 

マクガバン・レポートの柱にもなっているように、がんを始めとする病気の主な原因は遺伝でもなければ、なりやすい体質でもなく、食事であることが明らかになっており、がんの外的発生要因でアルコールや添加物を含むと全体の50%を超え、食事単体だけでもがんの要因の35%を占めていることが報告されています。

 

日本以外の欧米諸国はがんにならないための予防として、食べ物の指導を繰り返し行なってきたことが結果と結びつき、死亡率が減ってきていることを済陽先生よりご紹介いただきました。

 

済陽先生が西台クリニックにおいて実行する栄養・代謝指導:

がん予防の食事や食べ方、実際にがんを患う人びとへの食事や栄養指導について済陽先生は実際に西台クリニックにて実践する指導の核とされているのは、下記の通りとのことです。

1. ナトリウム(塩分)の制限や、限りなく無塩にする。

2. 油はごま油やオリーブオイル。

3. 牛、豚の4本足動物たんぱく質と脂肪の制限。

4. 胚芽成分である玄米や全粒小麦などビタミンB群、豆類、芋を推奨。

5. 大量の野菜、果物、海藻、キノコ類の摂取。

6. 蜂蜜、レモン、ヨーグルト、エビオスの摂取。

7. 自然水を増やし、6ヶ月間以上は断酒・禁煙。

 

済陽先生の指導を希望の場合は、西台クリニックがん食事指導係(03-5922-0704 http://www.nedic.jp)にご連絡をされるか、各種書籍も数多く出版されているので、それらを参考にされてはいかがでしょうか。

 

 

「がんにならないための食べ方・がんになったら有効な食事療法」

NPO法人イーマ第126回定例会 平成27年10月20日開催の健康セミナーより

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